ERAP とイブランス ~乳がんの新たなお薬~

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再発も今のところなく、のほほんと過ごしている私、近頃の乳がん治療の最新ニュースからも遠ざかり、これではいけない!と思い、少しWeb検索しました。そういえばWeb検索ばかりしている人は本を読む人に比べて文章力が低く、思考も衰えるなんて昨日TVでやっていたような^_^; でも私の場合は情報集めなどに欠かせないから、林先生許してください。 😎 

気になったのは、2点。ERAP とイブランス です。

  • ERAP
    徳島大学の片桐教授他のグループが2017年5月に発表した分子内架橋型タンパク相互作用阻害ペプチド、stapled ERAPです。このペプチドは、人が本来持っているがん抑制因子【PHB2】の働きを邪魔してしまう【BIG3】経路を遮断、がん抑制の再活性化を助け、抗がん効果を狙うもの。3~5年後の実用化を目指して開発中だそうです。

このERAPは、日本の患者の約7割が属するエストロゲン受容体陽性の乳がんに対し有効で、BIG3は乳がん細胞のみに存在するので、他の抗がん剤のように副作用が重くなることは無いとみられています。またエストロゲンの量や作用には影響しないので、従来の抗ホルモン剤長期投与における更年期障害の症状も起きないと言われています。

産経ニュースさんのこの図解がわかりやすいですよ。
乳がん、乳房摘出せず治療 徳島大グループが新薬開発 3年後の実用化目指す

開発を進めている片桐教授のブログを見ると、徳島のあけぼの会(乳がん患者の会)の新年会にもお顔を出され、乳がん経験者からお話を良く聞かれているご様子。日本国内からこういった研究成果が出されると心強いですね。私も抗ホルモン剤のお世話になり、手や関節のこわばりに悩まされているので、新薬の開発に胸躍る気持ちです。

  • イブランス
    2017年9月に国内承認取得したパルボシクリブ(製品名:イブランス)は、手術不能又は再発乳癌の効能・効果の経口分子標的薬です。人が本来持っている細胞増殖抑制機能を「もっと増殖してもいいんですよ!」と惑わし、がん細胞を増やしてしまうサイクリン依存性キナーゼというCDK4およびCDK6を特異的に阻害することでがん細胞が増殖するのを制御するお薬です。

但し『手術不能又は再発乳癌』に対してと書かれていますが、読んでいるとエストロゲン受容体陽性でHER2陰性の患者さんに試験を行い、このサブタイプの患者さんを対象としています。私のようなHER2陽性の人にはそちらの分子標的薬を使いなさいということですね。

イブランスは、1日1回3週間連続して服用、その後1週間休薬のサイクルを繰り返すとなると、薬価がたぶん高価で私が見つけたサイトではフェアストンの40倍以上のお値段、まだ高嶺の花でしょうか。

また1週間休薬があったり、減薬があることでわかるように副作用もあり、好中球の減少・貧血・脱毛など抗がん剤と似たようなもある様子。それでも現行の抗ホルモン剤に耐性が付き、抗がん治療がうまくいかない人などの光明となるに違いありません。

がんの治療は日進月歩で、新しいお薬や治療方法がたくさん開発されています。ですからがん患者になってしまい生涯付き合っていくことになっても希望を持ち、前を向いて日々生きて行けば、がんも現在の結核のように死と直結する病では無くなることでしょう。

ここまで読んでくださった あなたに感謝。<(_ _)>

 

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2件のコメント

  1. はじめまして。ブログ拝見しました。ウチのかみさんも同じタイプです。。。2年と3ヶ月になります。Soraさんの話をすごく興味深く読みましたよ。日に日に新しいものが出て来てますし、まだまだ希望が持てますね! 一緒に頑張りましょう! 
    まずはご挨拶まで! ではまた。

    • 晴天の霹靂さんの奥さまも同じく、頑張っていらっしゃるのですね。
      やさしい旦那さまとご一緒ですから安心なさっていることでしょう(*^。^*)
      毎日明るく、元気に過ごしていきましょうね!

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