乳がん手術が終わって1年が過ぎました。思えば全摘覚悟で臨んだ手術でしたが、ドセタキセルとハーセプチンの効果があったので温存手術で済みました。おかげで少し工夫は要りますが大好きな温泉にも行っています。
術後の放射線治療も断ってしまっている上、ハーセプチンも途中で打ち切り、ふっと不安に思うのが再発です。それでも、再発の覚悟はとうにできているのですが、再度手術によって取り除くことのできる局所再発や領域再発は少し心配です。
肺や肝臓、脳や骨ほか離れたところに遠隔転移する場合、殆ど手術はせず抗がん剤等で治療します。局所再発(手術と同じ側にできる同タイプの乳がん)や領域再発(手術側の腋窩リンパ節に再発)は手術可能です。乳がん再発の発見の早い遅いは治療効果に影響がないとされますが、この局所・領域だけは早期発見の方が切除しやすいことは明らかです。
私が通っている病院は乳がん手術後、触診や腫瘍マーカーの検査・○か月検診など、通常は全くありません。全て自己申告なので自分で異常を見つけなければなりません。私は途中手のこわばり他で心配になり主治医に1回だけお願いし、腫瘍マーカーの血液検査のみを行いましたが、本格的な再発のチェックは1年を過ぎた今月になって始めて検査されます。
QOLを大切にしたい私が最も恐れる局所再発ですが、自己検診で胸のしこりを発見するのはとっても難しいです。 😥 なぜなら、腫瘍を取った後の胸は内部にも傷が残っているわけで、異常のあるしこりと傷跡の固さの区別がつかないのです。もっとも5cm近くなるまでしこりを全く発見できなかった私ですからもっと難しいでしょう。^_^;
検査の日が近づくにつれ、「大丈夫だろうか?」と心許なくなってきます。私はいろいろな覚悟もあって比較的にのほほんと、この1年過ごしてきました。既に断舎利で暮らしもコンパクトにまとめています。それでも不安を感じるのですから、他の患者さんももっとつらい思いをされているのだろうなと思います。
がん患者さんは少し頭痛が長引いたり、身体の痛む部分があったりすると「再発した?」と心配になるものです。あまり思い悩むようでしたら途中で検査を申し込んでも構わないと思いますが、マンモやCT・PETなどで不要な放射線被ばくはできるだけ避けたいですよね。
では血液検査で腫瘍マーカーをみると簡単では?と思われると思いますが、マーカーの値の上下だけではがんの有無を知る術にはなり得ません。体調によって一時的な数値の上下変動がありますし、他の検査と総合判断されるべきものなので、これだけでは何とも言えないからです。
今あるPET検査よりももっと安全で手軽に、近い未来、再発を調べることのできる一般的な方法が開発されると嬉しいです。予後の悪かったHER2乳がんが劇的に改善したことからもわかるように、医学の進歩は目覚ましいので期待したいと思います。
下に乳がんの自己検診が図解入りで説明されているサイトをご紹介します。
ピンクリボン運動に積極的なコニカミノルタさんのサイトです。自分の身は自分で守るしかありませんから、チェックに励みたいですね。
ここまで読んでくださった あなたに感謝。<(_ _)>