がんと仕事の両立 ~ながらワーカーだった私~

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来年の1月で乳がん手術後4年を迎えようとしております。最近では海外やお出かけへ行ったり、乳がんサバイバーであることを忘れてしまうくらいです。

近頃、ACジャパンのテレビCMで『ながら勤務』というがんにかかっても、働きながらお仕事をすることを支援しようとするものを良く見ます。32.5万人(平成22年の国民生活基礎調査時推計)が働きながらがん治療をしているとの結果も。医療の発達でがん治療が入院から通院治療に大きくシフトしていること、5年生存率も改善していることなどから、厚生労働省も『事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン』を2016年2月に公表しました。

術前抗がん剤治療から手術、術後抗がん剤位まで正社員を続けられた私で、ながらワーカーだったわけですが、それができたのは勤めていた会社(家族経営の小さな会社でした)の理解があってこそ。3週間毎の抗がん剤投与で半日勤務、体調悪化で通院や早退、休憩など不規則な勤務が認められたから続けられたのです。大企業ならば、産業医もいて制度も充実しているはずですが、中小企業では現実難しいですよね。

当時がんを社内全員に知らせるべきか?でも悩みましたが、社長と一部の管理職、同じ部署内の人のみ知らせました。乳がんという性質上、男性の社員さんに知らせることに勇気 😳 は要りましたが、話してしまった後は部署内の協力がとてもありがたく、「無理すんなよ」など気遣いも嬉しかったですね。

抗がん剤治療中の副作用もキツかったですが、当時は気力で立ち向かいました。なによりも「息子を私立高校卒業まできちんと育てる!」という意気込みが強かったからだと思います。結果、無事に卒業もできたわけですが、職場の知人の奥様(専業主婦)が同じ時期に乳がんに罹患、精神的にひどくまいってしまい状態が悪化、良く救急車で運ばれていたようです。

社会に繋がっていることで疎外感から脱し、何か目標があることで前向きになれたのではと思います。がん宣告でメンタル的に落ち込みますが、そこからどうやって普段の自分まで近づけられるか、日々模索でした。今ではすっかり健常者とあまり変わらずに過ごせていますし、再発もいつかは来るもんだくらいの心意気なので怯える毎日ではありません。前向きに、日々大切に過ごすのがモットーです(*^。^*)

さて現在、抗ホルモン療法継続中、痺れ対策の漢方薬も服用しています。体調は相変わらず手足の痺れは残り、朝の手のこわばりも酷く、足のつりも頻繁に起こります。もう慣れたものでずっとこの症状とつきあっているので苦ではありません。右胸の手術痕は薄くなっており、大好きな温泉に入ってもあまり気にすることも無くなりました。ただ左鎖骨下のCVポートを必死に隠しています。早く抜去すればいいのですが、まぁいいかっ的にそのまま、最近では近場のポート洗浄で通っていた病院が下手で痛いので行っておらず、3ヵ月毎の乳がん検診時にフラッシュするのみ(本当はいけません^_^;)

乳がんになって、ながらワーカーで乗り越え、その後の副作用でいったん退職。そして身体にやさしく働こうと決め、今では週4のパート勤めですが、私にはこれがちょうど良いようなのでこのまま続けていくと思います。おひとりさまとして経済的には決して楽ではありませんが、このゆったりペースが気に入っています。背負うものが無いからできるのだと思いますが、みなさんもご自分にあったライフスタイルを見つけられますよう祈っています。

ここまで読んでくださった あなたに感謝。<(_ _)>

 

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2件のコメント

  1. そらさん、こんにちは。
    ながらワーカーのCM私もそらさんを思い浮かべてました。病気がわかってからずっとそらさんのブログを読んでたので、なんか自分と同じ感じがしてたのですが、もう4年なんですね。

    ながらワーカーのブログを読んでいて、すごいなぁと思ってました。

    治療中から前向きのそらさん。今も私の目標です。いつもブログありがとうございます。

    すべてに感謝 のり

    • のりさん、いつもありがとうございます。
      今ではゆったりお仕事なので、のりさんのお仕事ぶりには勝てません。^_^;
      お身体とこころをお健やかに、ご自分のペースで前に前に進んでいってくださいね。
      応援しています。

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