術前化学療法も6か月のうち半分がFECで終了しました。
私はHER2陽性の乳がんなので、お次はドセタキセル+ハーセプチンです。
一般名 | 薬剤商品名 | 薬剤種類 | 作用 |
---|---|---|---|
トラスツズマブ | ハーセプチン | 分子標的治療薬 | HER2異常発生のがんの増殖を抑える |
ドセタキセル | タキソテール・ ワンタキソテール | タキサン系抗がん剤 | 増殖の速い細胞の微小管に作用、分裂を阻害し細胞死させる |
ハーセプチン初回投与は、アナフィラキシーショックや心臓への影響が出る場合があるので1泊2日の入院でした。
事前に心エコーで多少の不整脈はあるものの心臓に問題なし、肺活量も問題なしとのことでこの日を迎えました。
先週もCVポート留置でプチ入院したので、またまたです。
前に同じ部屋だった方々にご挨拶(#^.^#)リンパ廓清でドレーンがまだ抜けない様子。ゆっくり養生してくださいね。
ハーセプチンについて
通常乳がん細胞の増殖はゆっくりで10年で1cmくらいになるとも言われていますが、私のようにめっちゃ早いスピードで大きくなるタイプもあります。(ちなみに私は2年ほどで約5cm 😐 )
HER2陽性の乳がんは、HER2タンパクという受容体がたくさん発生し、がんに必要な栄養をどんどん取り込んで増殖するのでがんの成長が早いのです。その受容体に取りついて細胞死へと向かわせるものがハーセプチンです。
このお薬が出る前は、HER2陽性乳がんの予後はとても悪い 😈 ものでした。
けれども分子標的薬のハーセプチンやタイケルブ・パージェタ・カドサイラが登場してからは治療成績が向上しているそうです。
ハーセプチン開発のノンフィクション映画『希望のちから』(Living Proof)がありますが、実はまだ見ていないのです。ぜひ機会があったら見たいと思います。
さて入院当日にハーセプチン投与でしたが、先週入れたばかりのCVポートは傷上の皮膚の状態が良くないとのなすび先生の判断で腕からの点滴。1時間半以上かけて行います。手が動かしづらいけれど、ベッドで横になっているから少しは楽かな。
途中気分が悪くならないかドキドキしていましたが、頭痛程度で大丈夫でした。退院まで問題なければ、このままハーセプチンの治療は術前と術後合わせて1年間・3週間毎です。
ドセタキセルについて
抗がん剤の薬の名前は、一般名と商品名両方で呼ばれるのでややこしいです。
ドセタキセルの商品名タキソテールに良く似たタキソール(一般名:パクリタキセル)もありますが、ドセの方が改良版です。
乳がん患者の中では短縮読みで【 ドセ 】というとこのタキソテール・ドセタキセルのことを指します。ハーセプチンは商品名で呼び、ドセは一般名で呼んでいるので難しいですね。
この抗がん剤は全身の細胞に働くので分子標的薬とは異なりますが、ハーセプチン単独投与よりもこのドセもプラスした治療が効果があるということで組み合わされています。
入院2日目に2時間くらい時間をかけて点滴でした。嬉しいことにこの日はCVポートの傷跡がだいぶ良くなって、初めてここからの点滴です。ポートに針を刺すときには押し付けられるので痛かったのですが、その後の快適さは嬉しくなりました。本も両手で持って問題なく読めますし、トイレも不便さがありません。もっと早く入れておけば良かったです。
FEC治療の時にやっていた副作用対策の手足の爪のアイシングや口内炎防止の氷なめは一応続けています。
爪は一部既に変色しているのですが、これ以上は許さん<(`^´)>
長くなりました。ハーセプチンの問題もなにも起こらず、無事に帰宅できました。(この日は無理せず会社はお休みしました。)この2つのお薬の副作用その他はまたの機会に。
ここまで読んでくださった あなたに感謝。<(_ _)>