昨日は身体の調子を整えるための漢方薬のお話しをしました。今日はこころ編です。
無理のない外出やお友達とのおしゃべりも、乳がん治療中の身にはこころ癒しとなりますが、外出できない時や普段のリラックス用にアロマの芳香浴をたまに楽しんでいます。
お気に入りはグレープフルーツの香り。
グレープフルーツのアロマは光毒性があるので、直接お肌に使ってマッサージなどした場合、日光や紫外線にあたらないようにしてください。でも乳がん患者さんは肌も敏感になっていますから、始めから希釈をうーんと薄めてアロマディフューザーなどでほんのり香りを楽しむ程度がいいと思います。
「グレープフルーツは薬との飲み合わせが良くない」という話で抗がん剤治療中は香りだけでも一応やめておきましたが、今調べてみると高血圧・狭心症・脂質異常症・抗精神薬の一部との相性が悪いそうなので、私の場合は全く大丈夫だったようです。なかなかリンクを自由に貼れるサイトがなかったので、『薬 グレープフルーツ』とサイト検索するとたくさん出てきます。<(_ _)>
そんな中で私と同じ女性ホルモンに陽性を示す乳がんの皆さま、禁忌のアロマがあることをご存じでしたか?
女性ホルモンと似た働きをしてしまう精油がいくつかあるのです。せかっく抗ホルモン治療をしているのに、それを阻害しないように注意しましょう。エストロゲン様作用があり避けるべきオイルは
- クラリセージ 《ハーブの強めの香り》
- セージ
- サイプレス 《糸杉・森の香り》
- アニス 《スパイシーな香り》
- フェンネル 《ウイキョウ・スパイシーで甘い香り》
などです。この他にもホルモン様作用でシダーなどもダメなようです。なにぶん私はアロマについて素人ですので、サイト検索で見つけて「ここは詳しい!すごい!」というところを紹介します。
みなみの香草屋 Blog 【エストロゲン様作用と精油の禁忌との関係】
秋田でアロマテラピースクールを手掛けていらっしゃる佐藤様のサイトです。《感謝》
乳がん治療中はなにかと不安になるものですが、とても細かく説明がありますので、アロマについてより深く知ることができます。とっても助かります。
話しはガラっと変わりますが、昨日お話しした漢方薬に私が興味を持ったわけが、今週までテレビ東京で放送されていた韓国ドラマの『ホジュン 伝説の心医』の影響です。話しも終盤になってからしか見ていないのですが、簡単に言うと17世紀初めに実在した許浚(ホジュン)というりっぱなお医者様のお話し。ユネスコ記憶遺産にもなっている『東医宝鑑』編纂者でもあります。
そのドラマの中で、良く漢方薬が出てくるのです。野山に薬草を取りに行ったり、大きな土瓶みたいなもので薬を煎じていたり、患者さんに湯薬を出していたり、そんなところに興味を持って見ていました。西洋医学とは違った東洋医学の一面を垣間見た気がします。
湯薬のシーンでは、結構大きな白いお茶碗にたっぷり入ったもの(漢方薬を煎じた茶色がかった液状のお薬)を病気の人が飲んでいました。1杯のお味噌汁の量より少し多いくらいかも。また苦くて薬が嫌だと駄々をこねる高官には、蜂蜜で小さく丸めた錠剤も出ていました。質の良い薬草探したり、調合を症状に合わせて考えたり、なんだか見ていると漢方薬の飲み忘れの多い私も「きちんと飲もう!」という気になりました。
韓流マニア的な見方ではないのだけれど、実在の人物のお話しは説得力があって好きです。乳がん治療でも最近では西洋医学に対抗することなく、東洋医学が自然に入っていて諸症状の緩和に役立っていますよね。私も漢方薬は苦いだの量が多いだの言っていないで、素直に服用いたします。
ここまで読んでくださった あなたに感謝。<(_ _)>