ある日の夜11:30頃、疲れて眠っていたところに電話のベルの音。寝ぼけていたので真夜中だと錯覚し、またいたずら電話だろうと放っておいたら、『○○ケンセツのものです。○○さん(弟の名前)の件でお電話しました』と留守録に入っています。
建設業で働く私の実の弟、何かやらかしたのかとすかさず実家へ電話。すると、実家にもかかってきており、よくよく聞くとケンセツではなく、警察と名乗っているそうです。
「何か事故でも?!怪我とか危篤とか?」と不安がよぎります。母と二人で焦っている 😳 と、ようやく事情が分かってきました。
『酔って道に寝込んでいたと通報があり、迎えに来てほしい』とのこと。
あのお莫迦さん、平日に飲んだくれていたわけです。 😯 呆れてしまいましたが、私の手術後の退院時に仕事途中、トラックで迎えに来てくれた弟です。無下にはできませんから、母と絶交中の息子(笑)と迎えに行きました。
その場に着くと、パトカーの赤ランプの下で道端に座り込んでいるヤツを発見。「ごめんな~」としゃべっていますが、ろれつが回っていません。まずは怪我も無くひと安心。道の真ん中で寝込み車に轢かれでもしたら大変ですから、母と二人で胸をなでおろし、警察官さん2人に平謝り。弟に対して叱るような口調ではなく、やさしい対応のおまわりさんです。感謝感謝です。
かなり吐き戻したらしく、身体はベトベト、歩くのも警察官さんが支えてくれてやっとの状態。すると1人のおまわりさんが、『この新聞紙を車の座席に敷きなさい。かなり汚れているよ』とすぐに差し出してくれました。なんと用意のいい方でしょう。ここでも感激しました。
おまけに私を見て、『妹さんですか?』と質問され、こんな時なのに3歳違いの弟よりも若く見られたことが嬉しく、変な時に小躍りしたくなる気分\(^ω^\)でした。
弟に「なにか辛いことでもあって飲んだくれたのか?」と聞いてみましたが、「いーや」と酔っぱらいのお返事。いつも飲み歩く性質なのであまり心配しなくとも良さそうです。まったく^_^;
なかなか車の座席にさえたどり着けない弟、酔いが覚めるまで待ちますと言った私たちに、おまわりさんは、『すぐに雨が降り始めるから早く帰った方が良いよ』と力づくで弟を車に乗せてくれました。
お礼をいっぱいしておまわりさんと別れた後、コインパーキングに停めてあったヤツの車をペーパードライバーの息子に運転させ、大通りを通って帰宅。母も私もずっと緊張、息子は夜の運転でハラハラドキドキしたそうです。でもひと言ふた言しかしゃべりませんでした。来週家を出る予定。
とにもかくにも道端で寝ていたところを通報してくれた見知らぬ方、親切なおまわりさんのおかげで、ズボンの財布も盗まれること無く、事故に合うことも無く戻ることができました。こんな良い人がいるこの世の中、まだまだ捨てたものでもありません。へべれけ弟は大いに反省して母にもっとやさしくしますように。
ここまで読んでくださった あなたに感謝。<(_ _)>