フェアストンからアロマターゼ阻害薬へ?

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ

2014年1月に乳がん温存手術を受け、3年半経過しました。Luminal B like Her2陽性なので、ホルモン受容性(エストロゲン・プロゲステロン受容体)は共に陽性。 2014年4月から始まった抗エストロゲン剤治療も3年3か月経過しました。始まりはノルバデックス、体重増加でフェアストンへ変更、今に至ります。

2013年に術前抗がん剤治療のFECを受け、その時に生理がピタっと止まりました。その後戻らず、強制的に更年期突入です。(T_T) 幸い、ホットフラッシュなどは少ないのですが、関節のこわばりやたまに異常なだるさにおそわれることはあります。

3ヵ月検診を来週に控え、閉経後に使用されるアロマターゼ阻害薬に変更した方が良いのでは?と疑問を持ちました。でも言葉として聞いたことがあっても、薬なのか注射なのかもわかっておらず、いかん!と思い、これから少し調べたことを書きます。

乳がんは全身病と言われ、浸潤がんの場合見つかった時点ですでに血液やリンパ管を通して、微小ながん細胞が体中に散らばってしまっている可能性があります。そのため全身療法をすることが大事なのです。その乳がんには女性ホルモンを取込み、増殖を加速させてしまうタイプがあります。このタイプはがん細胞の中にレセプター(受容体)があり、女性ホルモンと結びつくことで増殖、分裂を促してしまいます。

このホルモン受容体陽性の患者さんに対する治療方法が抗ホルモン剤です。閉経前は主に卵巣で作られるエストロゲン。閉経後は副腎や脂肪組織から作られている男性ホルモンを、アロマターゼ酵素によってなんと女性ホルモンに変えてしまっています。

そもそもエストロゲン(卵胞ホルモン)は、女性らしい丸みを帯びた身体をつくり、赤ちゃんを授かる準備に必要なホルモン。その他にも自律神経や感情を整え、骨の形成を促し、血管収縮を抑制、女性らしさを高めてくれるホルモンです。一般の更年期障害の治療にはホルモン補充療法(HRT)などがありますが、ホルモン受容体陽性の私たちにはこの治療ができません。

ホルモン受容体陽性の乳がんではこのエストロゲンの体内量を減らす薬と、乳がん細胞内でエストロゲンとエストロゲン受容体の結合を邪魔する薬があります。今私が服用しているフェアストンは後者の邪魔をするタイプです。

以下の表は、術後の再発防止に使用される抗ホルモン剤をまとめました。進行再発乳がんに使われるヒスロンHやフェソロデックスは省いてあります。スマホの方は見づらいはず、ごめんなさい。 😳 

対象目的分類一般名
商品名(例)
治療方法
治療期間例
副作用例
閉経前エストロゲン減少LH-RHアゴニスト製剤ゴセレリン
ゾラデックス
4周毎の皮下注射
2年
生理ストップ・
更年期様障害・
体重増加・
注射痕のしこり
リュープロレリン
リュープリン
12週毎の皮下注射
2年
閉経後アロマターゼ阻害薬アナストロゾール
アリミデックス
1日1回1錠
5~10年
骨量低下・
関節痛・
食欲低下
エキセメスタン
アロマシン
1日1回食後1錠
5~10年
レトロゾール
フェマーラ
1日1回1錠
5~10年
閉経前後
(閉経前に
多く使用)
エストロゲンの
結合抑制
抗エストロゲン薬タモキシフェン
ノルバデックス
1日1回1錠
5~10年
更年期様障害・
体重増加・
子宮内膜がん・
子宮筋腫
トレミフェン
フェアストン
1日1回1錠
5~10年

まとめてみて、今度主治医に聞いてみるアロマターゼ阻害薬は、エストロゲンそのものを体内で減らそうというお薬。どんどん女性らしさが減っていくのかしら(T_T)と少し心配になりますが、閉経後の乳がんに対しては、アロマターゼ阻害薬に変えた方がエビデンス結果が良くなると聞きます。

ノルバデックスからフェアストンへの変更も自分から申し出たものでしたが、今回もなすび先生に率直に聞いてみようと思います。何より大っ嫌いな注射ではないし、もしかすると最近の痺れやお腹の不調などが改善されるかも知れないし、試してみる価値はあると思っています。骨密度低下はあると思うのですが、通っている整形外科で定期的にチェックしているし、こわばりがあまりひどくなるようだったらフェアストンに戻そうと思います。先生、何て言うかしら?小生意気な患者だことと思うかも(笑)来週どうなったのかお知らせしますね。

ここまで読んでくださった あなたに感謝。<(_ _)>

 

 

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ follow us in feedly
こちらの記事もどうぞ

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です